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子供に急な蕁麻疹(じんましん)!?原因不明の突発性蕁麻疹の対処法。痒みを抑える方法も。 ​

お風呂上がり、子供の肌の表面にブツブツがあるのを見つけ、よーく見てみるとそのブツブツは広い範囲に広がっていて、痒みもあるみたい。

昨日までなんともなかったのに急に蕁麻疹ができている!

アレルギーを起こすような物は食べさせてないし、原因を考えてみても思い当たる節がない。なぜ?

皆さんもそんな経験ありませんか?

蕁麻疹になった事のある方はお分かりかと思いますが、蕁麻疹は痒みがひどく、体を掻くとどんどん広がってしまいます。

では、蕁麻疹が出た時どのように対処したらいいのでしょう。

ここでは蕁麻疹についての内容や、突発性蕁麻疹を起こした際の対処法などをご紹介しています。

蕁麻疹ってどんなもの?

出典:ロート製薬株式会社

皮膚の下にあるマスト細胞と呼ばれる細胞が何かしらの要因で刺激を受けると、そこからヒスタミンという物資が放出されます。

蕁麻疹とは、そのヒスタミンが皮膚の毛細血管に作用して皮膚の表面に膨疹(ぼうしん)とよばれるブツブツが現れる皮膚の病気です。

その引き金となる要因は実に様々で、今までアレルギーと診断された事がない子供でも急な蕁麻疹を起こす事があります。

蕁麻疹の主な症状

蕁麻疹と言われると、丸い小さな膨疹がいくつもできるイメージがあるかと思いますが、場合によってはミミズ腫れのようなものや、10cmを超える大きな膨疹が現れる事もあります。

強い痒みを伴い、ほとんどの場合その症状は数十分から数時間経過するとなくなるのが特徴です。

蕁麻疹になる原因は?

突発性の蕁麻疹の多くは、その原因がはっきりと特定されません。
それほど蕁麻疹を引き起こす要因は数多く存在しているという事です。
また、ほとんどのケースで数時間経過すると症状が見られなくなるのが多いのも特徴です。

再発の予防と原因の特定の為にも、蕁麻疹が起きた前に食べた物、疲れやストレスになる要因がなかったかなどを記録しておくといいでしょう。

蕁麻疹にはアレルギー性のものと非アレルギー性のものが存在し、主に食べ物などから起きる蕁麻疹の多くがアレルギー性蕁麻疹。

外部からの刺激や疲労、ストレスなどから起きる蕁麻疹を非アレルギー性蕁麻疹と呼ばれます。

下記では、蕁麻疹の原因となり得る事柄をまとめています。

アレルギー性の蕁麻疹の要因

食品

魚類
サンマ・サバ・イワシ・カツオ・マグロなど
魚介類アレルギーを持っていなくても、鮮度の落ちた魚介類を食べることで魚に含まれるヒスタミン成分から症状が起きる事があります。
また、魚の内臓に含まれる寄生虫アニサキスによってアレルギーを発症する事もあります。
肉類
牛肉・豚肉・鶏肉など
肉類アレルギーを持つ人の多くは、アトピー 性皮膚炎や多種食物アレルギーをもつ人と言われていますが、肉類が原因で蕁麻疹などのアレルギー反応の症状がでる人は極めて少ないと言われています。
甲殻類・軟体類・貝類
エビ・カニ・タコ・イカ・アサリ・ハマグリなど
アレルギーを起こす要因として比較的多くあげられるのが甲殻類アレルギー。
トロポミオシンという成分に誘発されてアレルギー反応が起こり、このトロポミオシンはダニやゴキブリにも含まれるので、ハウスダストを吸ってしまい症状が起こる可能性があるので注意が必要です。
卵・乳製品
チーズ・ヨーグルト・生クリーム・乳酸菌飲料・バター・アイスクリームなど
乳幼児の食物アレルギーで最も多いのが卵・乳製品。
カゼインと呼ばれる成分がアレルギーを誘発する事が主で、このカゼインは熱に強く、加熱しても消滅しません。
ヨーグルト・チーズなど加工食品にも含まれ、非常に種類が多く存在します。
穀類
小麦・米・そば・大豆・ピーナッツなど
こちらも卵・乳製品アレルギーに続いて多く見られるアレルギー。
小麦のアレルゲンはパンやクッキーのように加熱しても消滅することはありませんが、醤油や味噌は発酵段階で消滅してしまう為アレルギーを発症する事はほとんどありません。
野菜・果物
ジャガイモ・トマト・ヤマイモ・ニンジン・セロリ・リンゴ・ナシ・パイナップル・マンゴーなど
主に喉などの痛みや痒み、イガイガ感など口周りのアレルギー反応が見られる事が多いのですが、蕁麻疹など全身にアレルギー反応が及ぶ事もあります。


薬剤

抗菌薬・鎮痛薬・抗けいれん薬など
抗菌剤、解熱剤などによってアレルギーを起こす事が多く、蕁麻疹だけでなく動悸、息切れ、血圧低下などを伴う事もあります。


植物や昆虫

イラクサ・ウルシ・キンポウゲ・サトイモ・蜂・蚊・ゴキブリなど
植物は花粉を吸ってしまったり、トゲ、茎や葉からでる汁液などに触れる事でアレルギー反応を起こす事があります。
また、蚊や蜂に刺されたり、ハウスダストに含まれる虫の死骸や排泄物などが原因にもなります。

非アレルギー性の蕁麻疹の要因

外部からの物理的な刺激

寒冷・温熱・日光・汗・摩擦や圧迫など
寒冷や温熱など急な温度の変化によって生じる蕁麻疹や、太陽の光に当たる事でも蕁麻疹が起こる事があります。
また、汗をかいたり、体と洋服との摩擦などあらゆる物理的な刺激が蕁麻疹の原因としてあげられます。
体を清潔に保ち、密着性の低い木綿製などの柔らかい生地のものを身につけると良いでしょう。

体力・精神的なもの

疲労・ストレス・睡眠不足・栄養の偏り・不規則な生活など
蕁麻疹は疲労や睡眠不足など体力が低下した際に起こりやすく、精神的なストレスからも起こる可能性があります。
旅行などいつもと違う場所に出かけた際や、長時間遊んだり運動させた後に蕁麻疹が現れた場合はそれが原因かもしれません。
日頃から栄養のある食事をし、規則正しい生活を送らせてあげることで予防にもつながります。

蕁麻疹が起きやすい部位

蕁麻疹は全身どこにでも膨疹が広がる可能性があるのですが、腕や太もも、ふくらはぎの内側などの比較的皮膚が薄い所などは特に蕁麻疹を起こしやすい傾向があります。

手の甲、足の甲もそのひとつで、皮膚が薄い部位は強く掻きむしってしまった際に皮膚を傷つけてしまう可能性が高いので注意が必要です。

突発性蕁麻疹を起こした時の対処法と注意点

患部を冷やす

突発性蕁麻疹を起こした際の応急処置として、患部を冷やす事が最も良い方法です。

冷水に浸したタオルで患部を押さえたり、氷をビニールに入れその上からタオルを巻いて当てるなどして痒みを抑えます。

患部を掻いてしまうと、蕁麻疹の膨疹が広がるだけでなく、痒みも増してしまいます。

安静にする

蕁麻疹が出た時に運動したり、体を動かすなど血行を良くすると痒みが強くなってしまいます。

蕁麻疹が出た際はできるだけ安静にするようにしましょう。

入浴は避ける

入浴する事も体が温まり、血行促進につながります。

症状が引いていたとしても蕁麻疹が再発する事も考えられますので、蕁麻疹が出た日は入浴を避けた方が無難です。

汚れが気になる場合は、タオルで体を拭いてあげたり、気温が低くない時期であれば、普段よりぬるめの温度設定で入浴すると良いでしょう。

寒冷蕁麻疹が疑われる場合は冷やさない

蕁麻疹の中には低温、冷気などが原因で起こる寒冷蕁麻疹というものがあります。
この場合、冷やしてしまうと症状が悪化してしまいます。

体を温める事が必要になる為、毛布でくるみ暖をとったり、ぬるめのお湯に浸かって徐々に温度を上げるなどして対処を行います。

プールなどに入った後、冬場子供が外で遊んで帰ってきた後など、寒冷蕁麻疹の可能性がある場合には患部を冷やさず、体温を上げるようにしましょう。

皮膚を掻かないほうがいい理由

蕁麻疹は痒みを伴う事が多く、痒い所を掻く事で一時的に気分がすっきりします。

痒みがおさまってすっきりするのに、何で掻かない方がいいの?
と思ってしまう事もあるかもしれませんが、蕁麻疹は掻いてしまうと見る見る範囲が広がっていき、痒みやブツブツが全身に及ぶ可能性があります。

できるだけ掻きむしってしまう前に、患部を冷やすなどして痒みを抑えるようにしましょう。

病院で診てもらう場合

皮膚以外に異常があればすぐに病院へ

突発性蕁麻疹は数時間後に症状が見られなくなる事が多く、皮膚の膨疹以外に異常がなければ緊急を要する事はほぼありません。

しかし蕁麻疹の症状が中々治らない、一旦症状がひいても再発が続く、悪寒や吐き気、頭痛などの併発が見られる場合はアナフィラキシーの疑いがあり、直ちに病院へ向かいます。

どの病院を受診したらいい?

蕁麻疹は基本的に皮膚科で診てもらうのですが、症状によっては内科での検査が必要な場合もあります。

子どもの蕁麻疹であれば、かかりつけの小児科に連絡し症状を伝え、支持を仰ぐのも良いでしょう。

夜中や朝方など、病院や小児科に連絡ができない時間帯などには「#8000」に電話相談する事も可能です。

子供救急電話相談事業#8000についてはこちら→子育ての強い味方#8000。子どもの急な病気の対処方法。#7119という存在も!?

蕁麻疹が起きた時の症状や状況を細かく伝える事が重要

突発性蕁麻疹が起きた原因の特定の為にも、症状が出た前後の状況を細かく医師に伝える必要があります。

子どもが何をどれくらい食べたか?激しい運動をしていなかったか?など、思い当たる節をメモにとっておくようにしましょう。

また、病院に着いた時点で症状が無くなる事も考えられるので、携帯の写真に症状を撮っておくのも良いでしょう。

重篤な場合アナフィラキシーショックに陥る可能性も

突発性蕁麻疹は数時間経つと治っていくケースが多いのですが、中には体内に入ったアレルゲンが原因で蕁麻疹だけでなく血圧低下や呼吸困難、意識障害などに発展する恐れもあります。

これをアナフィラキシーショックといい、場合によっては命に関わる事態になりかねません。

蕁麻疹が起きた際には、数時間おきに異常が見られないか確認するなど、しっかりと経過観察を行う事が重要です。

アレルギー検査について

子どもの体に何かしらトラブルが起き小児科に連れて行った際にアレルギー検査を受けたというケースもあれば、今まで皮膚の病気がなくアレルギー検査をした事がないという子どももいます。

アレルギー検査をして、陰性(アレルギー反応がない)だった物質や、今まで問題なく口にしていた物でも、環境次第では蕁麻疹などのアレルギー症状が起きる事もある為、検査をしておけば100パーセント問題ないとは言えません。

しかし、突然重度のアレルギー症状に襲われた場合、最悪命に関わる可能性もあります。

その可能性を少しでも低くするためにもアレルギー検査は早めに行っておく事をおすすめ
します。

まとめ

子どもの肌は大人より敏感で、肌トラブルは起きやすいものですが、突然子どもに蕁麻疹が出てしまった場合はびっくりしてしまうものです。

私もはじめて子どもに蕁麻疹が体中出た時は中々のパニックになってしまいました。

実際のところ突発性蕁麻疹は皮膚の膨疹以外に異常が見られない場合それほど焦らなくても大丈夫な病気です。

できるだけ安静にし様子をうかがって、もし何か異常が見られた場合はすぐに病院に連れて行ってあげてください。