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​救急相談センター#7119。その内容を分かりやすく解説!急な病気やケガで困った時どうする?

​突然ですが、あなたは今まで救急をを呼んだ事がありますか?

万が一あなた自身やその周りでトラブルが起こり救急車が必要かの判断を迫られたら。

焦りや不安でなかなか平常心を保つのは中々難しいと思います。
今まで119番に電話なんてかけたことがないという方は特に不安でしょう。

そんな時に電話を入れると相談に乗ってくれるのが「救急相談センター#7119」。

急な病気や怪我の際、どうすれば良いか迷った時に強い味方となってくれます。
ここでは、そんな私たちの不安と内容を解消してくれる#7119についてその内容についてご紹介しています。

一日の救急車の出動件数は?

救急車は一日どのくらいの要請件数があるかご存知でしょうか?

総務省の調べによると、平成28年の救急車の出動件数は約620万件で過去最多の件数を記録しています。

単純に1年365日で割ってみると、なんと1日約17,000件もの救急車の出動件数!!

これは驚きの件数。
ですが言われてみると救急車を見かける事は最近多くなったようにも感じますよね。

高齢化が進む現在、高齢者の緊急搬送が全体の57.1%と半数以上を占めているのですが、そんな中でも乳幼児の緊急搬送が4.8%あり、年間約27万人の乳幼児も緊急搬送されているのが現状です。

救急車利用内容の実態

救急車を利用する要因は、緊急を要する病気や事故、火災などによりすぐに病院への搬送が必要な場合。

しかし実際には救急車が搬送している半数以上の人が比較的軽症なのが実態です。
これにより、現場付近の救急車が既に出動していて、やむなく遠方から出動しなければならなくなるケースも発生しています。

また、病院側の受け入れが圧迫され救急車からの搬送先が決まらず、生命の危険が強い重症患者の搬送が遅れる可能性もあります。

こういった救急車の利用や運用が潤滑かつ適切に行われるように、また住民が救急車の要請前に相談できる場として救急相談センター#7119が存在しているのです。

参考資料:「平成 28 年の救急出動件数等(速報値)」の公表:

救急相談センター#7119とは?

#7119
出典:東京消防庁

救急相談センター#7119は、東京消防庁救急相談センター運営協議会により運営されており、様々な救急医療を円滑かつ適切に運営する事を目的としています。

私たちが日頃生活している中で急な病気や怪我などのトラブル起きた際、すぐ病院に行くべきか救急車を呼ぶべきか迷った時に#7119に電話を入れると、専門の医師、看護師、相談員から助言をもらうことができるという仕組みです。

#7119で相談できる対象者は?

救急相談センター#7119は大人の救急相談とも言われていますが、必ずこの年齢からでなければ相談できないという決まりはありません。

あくまで目安ですが、

15歳以上の救急相談は#7119へ。

15歳未満(中学生まで)は子供救急電話相談#8000へ連絡すると良いでしょう。

子供救急電話相談事業#8000の詳細はこちら↓
​ 子育ての強い味方#8000。子どもの急な病気の対処方法。#7119という存在も!?

#7119の現在の実施地域

宮城県、埼玉県、東京都、大阪府

奈良県、福岡県、新潟県

札幌市、横浜市、神戸市、田辺市

平成29年10月13日時点での#7119が実施されている地域です。

今後拡大化が進んでいく見込みがありますので都度更新予定ではありますが、お住まいの自治体ホームページでも確認が可能です。

全国主要地域の自治体ホームページはこちらでも掲載しています↓
出産時100万円支給される地域も!?知らなきゃ損する!あなたの地域の子育て情報と押さえておきたいポイント10選!

#7119何時まで繋がる?

#7119では、原則24時間365日相談ができる体制になっています。

ただし、今後の事業拡大に伴い実施される地域によっては対応できる時間が限られる可能性があります。

#7119を促進する目的とは?

救急車の利用を適正に

救急車の要請の半数以上が軽傷であるという実態の中、#7119の認知度と実施地域を拡大することで、より多くの住民が適切な救急車の利用ができるようになります。

救急車を要請する人の中には1秒を争う程の重篤な症状の方もいらっしゃいます。

そういった方々の救命をスムーズに行う為には住民が救急車を要請する前に#7119が仲介となり、急を要さない場合の救急車利用を抑制する事が非常に重要となります。

医療機関の圧迫防止

自分や周りの家族の体調が悪く、誰かに相談したい。
そんな時まず、病院に電話しようと思いませんか?

病院などの医療機関では、そういった相談が一日中寄せられています。

そういった医療に関する相談を#7119で対応する事で、業務分担が可能になります。

比較的軽症な人は翌日の診療を促したりする事で医療機関の大幅な業務圧迫解消となり、重症者を円滑に受け入れられたり医師も診療に専念する事ができます。

住民の悩みや不安の解消

予期せぬ病気やケガが起きた際に専門の医師、看護師、相談員などに直接相談できるという事は医療の知識がない住民にとっては非常に心強いですよね。

また、夜間や休日にトラブルがあった際、たとえインターネットの環境がなく調べる事が難しいご家庭でも#7119に電話を入れるとお住まい付近の夜間診療の病院を紹介してもらえます。

#7119で相談、助言をもらえる内容

救急車を呼ぶべきか?

症状により、救急車の要請が必要か判断に迷った時に相談し、必要と判断された場合は迅速に救急車を要請してもらえます。

病院に行って診療してもらうべきか?

必ずしも救急車を呼ぶか迷った際だけでなく、病院に行くべき症状か分からない場合でも#7119で助言をもらう事ができます。

また、夜間や休日の場合で、すぐに診療が必要と判断された場合は医療機関の案内もしてもらえます。

どのように応急手当てをすれば良いか?

病気や怪我の症状を伝え、必要に応じた応急手当ての方法を教えてもらうことが可能です。
場合によっては間違った方法で手当てをしてしまうと、逆効果になりかねません。
#7119で専門の医師、看護師、相談員による指示を仰ぎましょう。

#7119で相談できない内容

健康相談

#7119はあくまで救急の場合の相談センターであり、普段の生活の中での健康に関する予防や不安、また現在の病気の治療方針などの相談は受けられません。

医薬品情報に関すること

現在服用している薬や、服用しようとしている薬の相談なども救急とは異なりますので#7119では相談ができません。

セカンドオピニオンに関すること

別の医師から診断された内容やそれに関する助言や相談なども#7119では受けられません。

#7119に実際に連絡した時の対応の流れは?

・#7119に連絡。

・症状を聞かれるので具体的に説明する。

◆緊急性がないと判断された場合

・相談員から処置方法の指示や病院の紹介など。

◆緊急性あり、重症と判断された場合

・相談者の同意のもと、消防本部司令室へ電話が転送される。

・転送先で症状や詳しい住所などを伝える。

・救急車の出動。相談者宅へ。

ネットで相談もできる

わさわざ#7119に電話をして救急相談まではちょっと気がひける。
という方もいらっしゃると思います。

そんな方にはネットでも救急相談が可能です。

このサイトはいざという時、非常に役に立つので抑えておいて損はないと思います。

救急受診ガイド~病院へ行く?救急車で行く?急な病気やけがで迷ったら~

#7119今後の課題

内閣世論調査によると、2017年9月時点で救急相談センター#7119の認知度は13%と低め。

また、この事業の運用には看護師等の人材の確保や様々な関係機関との連携が必要となります。

既に多くの地域で実施されているものの、実施をするにあたって費用対効果が懸念される地域があるのも現状です。

現在実施されている地域での#7119の認知度や利用者を増やし、その内容を元に明確な費用対効果を示す事が出来るよう取り組まれています。

#7119(救急安心センター事業)の全国展開

まとめ

今回ご紹介させていただいた、#7119という事業は私たちの命に関わる事業と言っても過言ではないと思います。

いつ起こるか分からない自分や身の周りの人の病気や怪我。

そんな時に救急車が中々来ない。病院に中々到着しない。
という事態がいつ起こるか分からないですよね。

#7119の利用が全国規模で展開され、全ての人が当たり前のように利用されていたとしたら、今より早く救急車が到着して早急な対応により命が救われていた。なんて事も考えられます。

少し大袈裟に書いてしまいましたが、#7119の存在は見えないところで実際にそんなケースに繋がっているのだと思います。

本当に緊急性が必要になった時困らない為に。また、急な病気や怪我などで迷った時などには#7119を是非活用してください。